「情報システムにおける基本概念の変遷について、コンピュータのハード・ソフトウェアの発展と関連させて論述せよ。」
時代の変化とともに変遷した情報システムの概念を、組織・戦略・ネットワークを関連させながら以下のようにまとめてみた。
1950年代、大型商用コンピュータUNIVACなど、ハード面の発展により、オフラインでのバッチ処理による一括処理が登場した。それによりEDPS(電子データ処理システム)という、個別事務作業をコンピュータ化し、作業の効率化を達成する概念の情報システムが生まれた。これは個別作業における仕事の省力化、スピードアップをもたらしたが、企業全体の利益追求という視点の欠如が問題点であった。しかし、「系統作業の機械化」というEDPS的なコンピュータの利用法は今日でも多くの企業において中心的な役割を果たしている。ネットワークに関しては、利便性や高性能計算機の効率的使用という利点が拡大されたものの、データ発生・入力・処理時点のズレによる多大な労力と時間が必要であるという問題点があった。そこで、センターバッチ処理からローカルバッチ処理へと発展改善を見せた。
1960年代、ハード面で...