赤外線吸収スペクトル(IR)

閲覧数5,655
ダウンロード数0
履歴確認
  • 1
  • 2
  • 3

  • ページ数 : 3ページ
  • 会員550円 | 非会員660円

資料紹介

赤外線吸収スペクトル分析について

 物質中の原子をつないでいる化学結合はバネのような性質をもち、絶えず振動をしている。振動は、結合している原子の重さや化学結合(バネ)の強さによって、大きくゆったりと振動したり、小さく細かく振動したりしている。

(略)

赤外線吸収スペクトル分析(以下 IR:Infrared spectroscopy)は、試料に赤外線を当てて、分子の振動のうち双極子モーメント

資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

赤外線吸収スペクトル分析について
 物質中の原子をつないでいる化学結合はバネのような性質をもち、絶えず振動をしている。振動は、結合している原子の重さや化学結合(バネ)の強さによって、大きくゆったりと振動したり、小さく細かく振動したりしている。物質中で原子がこれらの振動をするためにはエネルギーが必要で、振動の種類や結合している原子の重さ、単結合や二重結合など結合の強さによってもそのエネルギーの大きさが異なる。これらのさまざまな振動エネルギーの差の分だけ、エネルギーをもっている光を物質に当てると、物質はその光を吸収する。
赤外線吸収スペクトル分析(以下 IR:Infrared spectroscopy)は、試料に赤外線を当てて、分子の振動のうち双極子モーメントの変化を起こす振動や回転に起因するエネルギーの吸収を測定する分析法である。有機化合物を構成する官能基は、赤外域にそのもの固有の振動スペクトルを有するので、赤外吸収波数を測定することにより定性分析を、吸収強度を測定することにより定量分析を行うことができる。さらに、この分析法は、固体、液体、気体のすべてにおいて測定を行うことが可能である。...

コメント0件

コメント追加

コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。