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歴史上、開発されてきた外国語教授法は多数に及ぶ。本論文ではそれらと言語用法の習得と言語使用の能力を含んだコミュニケーション能力の育成を持つコミュニカティブアプローチとを比較し、さらにコミュニカティブアプローチの特徴について論じていく。
まず訳読系メソッドを見てみると「指導者は学習者に、文法や語句の意味を主要な手がかりとして、母国語に訳させることによって意味を理解させる。読む技能の養成に適しているが、コミュニカティブアプローチの特徴である「読む」,「書く」,「話す」,「聞く」の4技能を含む全体的なコミュニケーション能力の養成には適していない。
コミュニカティブアプローチでは学習者が場面に応じて自ら判断・伝達することが求められるため、学習者の能動的かつ創造的な活動が必要とされるが、訳読系メソッドでは学習者が基本的に受身的となっている。
訳読系メソッドでは言語用法の習得や習慣形成に力点が置かれ、コミュニカティブアプローチとは逆に教育者が中心で学習者は必ずしも十分考慮されていない。
次にダイレクト系メソッド、オーラル系メソッドを見てみると、これらは外国語での口頭練習を中心として、...