学歴社会とは何かを明らかにし、高学歴化が進行すると教育はどのように変化するのかについて学力の視点から述べよ。
進学率の向上は平成16年度の統計でついに50パーセントを上回るところまで来た。いまや日本の社会は高学歴社会である。
ところで、高学歴社会と学歴社会はすこし異なる。
学歴社会とは、特に最終学歴によって社会的階層が決定する社会である。嘗ては士農工商という社会的階層が固定されていたが、今では東大をトップとする学歴による階層化が行われていると言えよう。
もちろん、学歴とは過去の一時期における学力を示すものであるから、封建的な身分制度とは異なり、ある一部分ではあるけれども客観的な尺度として...