スターリンの独裁体制の特徴と問題点
10e0287
藤田 達也
スターリンがトップになったソ連は統率の低いレーニン指導の下、いい感じに派閥抗争に明け暮れていました。しかし、スターリンは一連の大粛清で二千万もの人々を処刑して統治上の問題を一挙に解決、ソ連に強固な支配体制を築き上げました。それも大した反撃も致命的な裏切りもなく自分の権力を強化したというのですからたいしたものです。
あまりに強固過ぎて、文字通りの警察国家になってしまい、誰一人として彼に逆らうことが出来ませんが、数々の政策が強引に実行されていき、ソ連を工業国に変貌させました(餓死者が山ほど出ているが)。そして、世界の半分を支配する社会主義圏を作り上げました。
以上が特徴、次に
それもスターリンの死後、突出した指導者が出てこないのに半世紀にも渡って続いたのですから、彼の築いた体制がよほど強固だったのでしょう。
体制を強化すると言う一点において、彼に匹敵する政治家はこの歴史上に僅かしか存在しません。さらに、赤軍粛清においてはロシア史上屈指の名将であるトハチェフスキーをはじめ、多くの高級将校を殺したにもかかわらず、その後には優秀な人...