設 題
⇒現代の標準的英語と標準的米語の相違を、具体例を挙げて論ぜよ。
現在、英語を第一言語、もしくは第二言語として使用している人は、合わせて10億人から15億人存在するといわれ、英語はグローバル社会の中で世界共通語としての地位を確立している。しかし、単純に「英語」といっても、イギリス英語やアメリカ英語、オーストラリア英語、カナダ英語、スコットランド英語など様々な国によって分類でき、
設 題
⇒現代の標準的英語と標準的米語の相違を、具体例を挙げて論ぜよ。
現在、英語を第一言語、もしくは第二言語として使用している人は、合わせて10億人から15億人存在するといわれ、英語はグローバル社会の中で世界共通語としての地位を確立している。しかし、単純に「英語」といっても、イギリス英語やアメリカ英語、オーストラリア英語、カナダ英語、スコットランド英語など様々な国によって分類でき、さらに、その国の中でも地域や社会によって多くの変種が存在する。本稿では標準的イギリス英語(以下英語)と標準的アメリカ英語(以下米語)の相違を、主に、文法、綴り、発音、語彙の点において具体例を挙げながら論述する。
はじめに、標準的英語と標準的米語がどのような定義であるかを提示するとともに、米語が英語から独自に変化した背景について簡単に述べたい。
イギリスにおける英語は、地域的差異、階級・職業などの社会的差異によって左右される。その中で、標準的英語と言われるのはイングランド南部の教養のある人の話す英語とされ“Received Pronunciation”(PRと略す)と称される。しかし、PRの話し手は人口の5...