障害者福祉論Ⅱ①L0243

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    「障害」理解における構造的把握の意義について論述せよ。
    「障害」という概念について国際的にみると1975年に国際連合で決議された「障害者の権利宣言」がある。障害者というのは障害になった原因や理由、何時からなったなどではなく、日常生活において支障・制約を受ける人を指している。その後、障害に関する国際的な分類として、世界保健機関(以下WHO)が1980年に国際疾病分類(以下ICD)の補助として発表したWHO国際障害分類(以下ICIDH)がある。これは、「障害」をとらえるためには、従来のICDの分類だけでは不十分であるという認識から生まれたもので国際機関が発表した障害についてのはじめての分類であった。分類が示される以前は、障害を漠然と全体的にとらえることが多かったが、人間の障害というものを「機能障害」「能力障害」「社会的不利」という3つの層で理解するもので画期的なものであった。また、普段「障害」を考えると機能障害に着目して考えがちである。全体をとらえず、狭い範囲での視点が障害を孤立させてきた。しかし、実際には単に機能障害で終わるのではなく、機能障害があるために本来もっているはずの能力が低下し...

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