情報サービス論Ⅰ

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    公共図書館による情報サービスが、将来ますます進展するための課題は何か具体的な提案を添えて論じなさい。
    Ⅰ、これまでの流れ
    戦後の図書館は、1963年に刊行した「中小レポート」に従い、進展していった。中小レポートでは、それまでの資料管理、あるいは資料保管といった概念から、資料提供という新たな公共図書館サービスを生み出した点で、画期的なものであった。
    資料提供は、資料の利用に対する住民ニーズに積極的にこたえることを重視する考え方であり、その特徴として。
    1、要求を所与のものととらえ、図書館員が要求を評価したり、要求に介入したりしない、
    2、提供するのはあくまでも資料であって、そこから利用者がどのような情報を引き出すか、どのような使い方をするのかに図書館員は関知しない、ということがあった。
    「中小レポート」には「相談」という概念で、レファレンスサービスについて触れられており、資料利用について図書館員が相談にのる業務も挙げられていた。また、中小レポートの資料提供概念の目標をより戦略的に明確にした『市民の図書館』では「読書案内」というかたちで、貸出サービスを行う際にニーズと資料を結びつけるための...

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