通信教育部のレポートです。参考にしてください。
(1)「1人1人を生かす」とは、「個を生かす指導」と言い換えることができる。子ども1人1人が個性を発揮できる指導であり、個性とはその子どものもつ「良さ」のことである。子どもは、行動の仕方、考え方、判断の仕方、表現の仕方、感じ方のなかにそれぞれ違いがあり、それぞれの良さを持っている。その良さを認め、良さを生かしながら授業を行っていくことが求められる。一方で自分自身の個性を、子どもが自分の力で見出し、認め、伸ばすことは困難である。「良さ」は価値に関することであり、何が価値であるかは学ばなくてはならない。価値は個人にかかわることでもあり、社会にかかわることでもあるからである。
その場合、教師に必要なことは、第一には子どもを理解することである。子どもの特性、行動傾向、能力などを的確に把握し、それらに対して適切に対処することである。把握した個性を教師が認め、指導に生かし、子どもに積極的に発揮させていくことが求められる。また、個を生かす指導とは単に他人との違いを認めることでもない。例えば、理科の時間に面白くないからという理由で教室を徘徊する子どもを個性の表れとして容認し認めることではない。理科の...