通信教育部のレポートです。参考にしてください。
(1)理科は、科学に基づいて、一定の系統立った知識を学ばせることをその内容にしている。他方で国語は、言葉や漢字の読みを知的な技能として習得することなどを学習の一部の内容にしている。国語の学習において、まず「読める」とは、文字の発音ができることである。「わかる」とは、発音からイメージしたものを見ることができるということである。「考える」とは、イメージしたものを頭の中で操作し、変化させたりすることができるということである。知識は考える力をつける基になるものである。考える力をつけるには、その前に五感をしっかり働かせ、まずは使える知識を頭の中に入れることである。しかし、知識を増やせば「わかる」ようになるとは限らない。知識は活用する場面に合わせて取捨選択するのである。国語であれば、漢字や単語を読んだり書いたりするためであり、理科であれば、法則や原理を使い、現象を解明するためである。ただ単純に知識を集めても使い方を教わらなければ何も得ることはない。つまり、「わかる」とは、「知識」を得た状態ではなく、自分の今持っている「知識」によってある状況を解釈し、理解できた状態のことを示す。また「考える」とは、...