顛末書とは、事件や事故、トラブル、不祥事などの一部始終を記録した書面である。 顛末書は、基本的に事後その内容が明確になった時点でその詳細を客観的な立場の第三者(当事者以外)が、その事実と原因や責任の所在などを報告する目的で書かれる。ただし、会社によっては慣例として、事件や事故、トラブル、不祥事の報告を全て顛末書とするところもある。 本来は、当事者が途中経過やその反省の意味を込めた書くのは、顛末書とせず、経過報告書又は単に報告書(担当者として事実を会社に伝える)、理由書(当事者には責任はなく、不可抗力や主に相手方に責任がある)、反省文(当事者に軽微な責任あり)、始末書(当事者に重大な責任あり)などとすべきだろう。 顛末書には、文字通り事の始めから終わりまでの経緯を書く必要がある。 項目としては、 1)・・・の経緯/状況 2)・・・事後の経緯 3)・・・結果としての被害/損害/問題など 4)責任の所在や加害者/責任者/への損害賠償請求などの対応策 5)所見/結論(今後の対策案) などを記載する。 顛末書は、経営幹部や管理者が処分や対策を決定する最も信頼できる報告書と心得て、公平で正確な内容にするのが求められる。また、その経験を後に残す貴重な資料となることを考慮して、写真や書類など添付するのがよいだろう。