前略、 ○○さん、お元気ですか。ご無沙汰して申し訳ございません。 さて、今日お手紙しましたのは、お金を少しばかりの間お借りしたく、お便りした次第です。 実は、夫が先月乳癌のため入院しました。幸い発見が早かったため、手術を受けもう心配ないと医者から伝えられました。しかし、当面仕事ができる状況ではなく、それまで勤めていた会社も辞めざるを得ませんでした。夫の手術や入院費用の支払いと高額の薬代で、貯えも底を着いてしまい日々の生活費にもこと欠くようになりました。夫は病気をおして勤めに出ると言っておりますが、もうしばらくは療養するよう医者からもきつく言われ、私たちだけの力でもはやはどうしようもない状況となっています。 大変厚かましいお願いですが○○万円程をご用立ていたきたく、恥を忍んでお願い致します。お借りしたお金は、夫がもう少し元気になり、仕事に就きましたら必ずお返しします。どうか、この窮状をお察しいただき、無理なお願いとは思いますがお開き入れいただきますようお願い致します。 唐突な手紙でこのようなお願いをする無礼を許してください。○○さんにこのようなことを頼むしかない自分を不甲斐なく思いつつ、この手紙を書いています。本来お伺いしてお願いするべきところですが、そちらに赴くこともままなりませんので、重ね重ねのお願いで大変恐縮ですが、ご承諾いただけますのならば、以下の口座に送金していただけますよう平にお願い申し上げます。また、ご用立ていただきましたお金は、必ずやお返しますことをここにお誓いします。その証しとしまして、借用証書を同封いたしますので確認いただきご署名・捺印をしてご返送願います。お振込みを頂きましたら当方も捺印し、1通をお返しします。 ○○さんの温情にあづかれますよう心より願うとともに、○○さんのご多幸をお祈り申し上げます。 平成 年 月 日
早々
○○銀行 ○○○○支店 普通 1234586 名義人 ○○○○○ ○○ ○○ ○○ 〒 TEL ***-***-****