政治学 パラドックス 民主主義のパラドックスについて

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    政治学

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     民主主義のパラドックスについて考える。
    まず、パラドックスという言葉の意味を調べてみると4つの意味があった。1つには、一見すると筋が通っているように思えるにもかかわらず、明らかに矛盾していたり、誤った結論を導いたりするような、言説や思考実験などのこと。2つ目には、数学において、公理系に生じた矛盾点のこと。 3つ目には、一般的な直感と反した、数学的に正しい解答や定理のこと。 4つ目には、ある目標を追おうとすればするほどかえって目標から遠ざかったり、ある主義を貫こうとするがゆえにかえってその主義に反することをしなければならなかったりする状況とあった。
    では、民主主義のパラドックスとはどのような意味になるのか。
    日本では制度としての民主主義は高い安定性を見せている。だが、投票率の低下が示しているように、そこには一種の制度疲労と呼んでいいような倦怠感がつきまっとっているかのような印象を持たざるをえない。しかし、世界的に見ると、その輝かしいイメージにはいくぶんかげりが見えているとはいえ、依然として民主主義は疑うことのできない善としての地位を保っているように見える。
    しかし歴史を振り返ると、民主...

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