Naイオン伝導体の伝導機構および応用例

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Na イオン伝導体の伝導機構および応用例

1. イオン導電性
電荷担体がイオンである導電体をイオン導電体といい,とくに融点よりはるかに低い温度
においてイオン導電率が高いものを固体電解質という。固体電解質のイオン導電率はその固
体の結晶構造に大きく依存しており,以下の 3 種類に分類できる。(1) CaO 安定化ジルコニア
のように空孔などの格子欠陥を媒介してイオンが移動するもの。(2) -AgI のように結晶中に
存在する可動イオン(多くの場合 Ag+イオン)の位置がそのイオンの数に比べて多い平均構
造を持つもの。(3) 可動イオンの伝導パスがあるもの。(3)について,伝導パスが一次元のもの
としては K1.6Mg0.8Ti7.2O16,
二次元のものとしては-Al2O3,三次元のものとしては Na3Zr2PSi2O12
などがそれぞれ知られている。ここでは,代表的な Na イオン伝導体である -Al2O3 について
まとめる。
2.  -Al2O3

 -Al2O3 は酸化アルミニウム(Al2O3)の同素体であり,層
状の伝導パスをもつ二次元イオン導電体である。一般式は...

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