Naイオン伝導体の伝導機構および応用例

閲覧数2,979
ダウンロード数0
履歴確認

    • ページ数 : 2ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    Na イオン伝導体の伝導機構および応用例

    1. イオン導電性
    電荷担体がイオンである導電体をイオン導電体といい,とくに融点よりはるかに低い温度
    においてイオン導電率が高いものを固体電解質という。固体電解質のイオン導電率はその固
    体の結晶構造に大きく依存しており,以下の 3 種類に分類できる。(1) CaO 安定化ジルコニア
    のように空孔などの格子欠陥を媒介してイオンが移動するもの。(2) -AgI のように結晶中に
    存在する可動イオン(多くの場合 Ag+イオン)の位置がそのイオンの数に比べて多い平均構
    造を持つもの。(3) 可動イオンの伝導パスがあるもの。(3)について,伝導パスが一次元のもの
    としては K1.6Mg0.8Ti7.2O16,
    二次元のものとしては-Al2O3,三次元のものとしては Na3Zr2PSi2O12
    などがそれぞれ知られている。ここでは,代表的な Na イオン伝導体である -Al2O3 について
    まとめる。
    2.  -Al2O3

     -Al2O3 は酸化アルミニウム(Al2O3)の同素体であり,層
    状の伝導パスをもつ二次元イオン導電体である。一般式は...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。