『英語と日本語の文法構造または語彙構造を比較対照し、両者の違いを論ぜよ』
英語と日本語の文法、および語彙の構造には大きな違いがある。その違いをまずは文法、そして次に語彙の面から比較、対照して論じていく。
1、英語と日本語の文法
英語を学習する過程において文法事項でつまずく原因の1つとして、英語と日本語の文法構造が大きく異なっていることが挙げられる。では、なぜ英語と日本語の文法は異なっているのだろうか。もし文法が同じであれば、単純に単語だけを入れ替えればいいのである。しかし、英語と日本語では単語を入れ替えるだけで文章は成り立たない。大きな原因として、英語と日本語が互いに異なる系統の言語であることが挙げられる。英語がインド・ヨーロッパ語族の西ゲルマン語派に属する言語であり、日本語の系統は最終的に確認されていない。ただ、はっきりと両言語の構造は様々な点で違いを見せる。
まず、以下の例文のように動詞と目的語の語順、関係節の位置や、前置詞fromとそれと意味的に対応する格助詞「から」、接続詞の語順などが逆になる違いがある。
(1) John ate bananas. (SVO)
ジョーンは...