レポート(図工科指導法 1分冊)

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     私の生活している地域(三重県桑名市)における伝統工芸品として、桑名鋳物が挙げられる。私が生活している桑名市では約80社ほどの鋳物工場があり、全国的に見ても有数の規模で、製造される鋳物製品は数多くある。例えば、マンホール、グレーチングなどの土木建築用資材や産業機械器具部品、電動機器部品が挙げられる。なぜ、桑名鋳物を選んだのかというと、私たちにとって一番身近な工芸品であり、その桑名鋳物は日常生活の中で様々なところで使われ、現在でも街の中において景観素材として見受けられるからである。鋳物産業は古くからの歴史があり、人が物を作るということを憶えた頃から存在し、長い歴史の中で確実に受け継がれている技術である。これから桑名鋳物について見ていくことにする。
     まず桑名鋳物が作り出された背景を見ていく。鋳物の歴史は、紀元前4000年頃のメソポタミヤ文明から始まっていたといわれ、文明の始まりから発展してきたともいえる。日本に鋳物の技術が伝来したのは、紀元前数百年頃であり、奈良時代には鋳物で仏像や梵鐘が数多く製造された。鋳物作りの技術を獲得した人々には、特別な地位が与えられ、御鋳物師(おんいものし)と称...

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