IS曲線は財市場の均衡を表し、LM曲線は貨幣市場の均衡を表している。このため、IS曲線とLM曲線を図1のように同一平面上に描いた場合、両曲線の交点Eによって決定される国民所得と利子率は、それぞれ、財市場と貨幣市場を同時に均衡させる国民所得と利子率となる。このように、IS曲線とLM曲線の交点をみることで、財市場と貨幣市場を同時に均衡させる国民所得と利子率の値を図を使って求める方法が、IS=LM分析である
なお、図1の(Y,i)平面上では、IS曲線とLM曲線の交点E以外はすべて、少なくとも財市場と貨幣市場のどちらかは均衡していない。たとえば、図のA点では財市場は均衡しているが、貨幣市場は超過需...