日本の少子高齢化~問題と対策~
◎日本の少子高齢化問題の現状
上のグラフは各国の65歳以上人口の割合の推移である。グラフからわかるように、日本は諸外国と比べても例をみないスピードで高齢化が進み、現在では総人口の21%以上を高齢者が占める超高齢化社会となっている。2055年には高齢化率が40%に達するといわれている。
このように日本で急激に高齢化が進んだのはなぜだろうか。戦後日本は急激な経済成長とともに、高学歴化、女性の社会進出が進み、養育費が増大、子供が生まれにくくなくなった。同時に医療・福祉も充実し、平均寿命が長くなった。これらの要因により、若年人口が減り、高齢人口が増大し続けたのである。
少子高齢化が進行すると、労働力人口が減少し、生産力が低下する。また、労働者一人あたりが負担する高齢者への福祉費用も増大する。
これらの問題を解決するため、出産・育児がしやすい環境を作ったり、高齢者が社会に参加しやすい環境を作っていくことが必要である。
◎女性の社会進出と子どもを育てる環境整備
一般に、女性の社会進出が進めば進むほど、少子化は進行すると考えられていた。社会が成熟し、高...