湿潤熱帯および乾燥地域における地形の特色を比較し、その形成作用の違いを説明せよ。
湿潤熱帯地域は、ケッペンの気候分類ではAf気候、アリソフの気候分類ではEE気候に分類され、1年中多雨な地域と考えられているが、赤道直下の東カリマンタンでは、年降水日数は90~150日程度で、毎日降水があるわけではない。また年降水量は、1500~4500mm程度で東京より降水量の少ないところもAf気候となっている。多湿な熱帯では、降水量が多いだけでなく、降水強度が大きいために、基盤の岩石の透水性の違いによって地形が形成される。すなわち透水性のよい砂岩からなる地域では表流水が少ないために谷の発達がわるく、一方透水性の...