我が国の地形の特色と形成過程を概観せよ。次にひとつの県(都道府)を選び、そこに分布する地形の特色を詳述せよ。
本論文の構成
私は兵庫県在住のため、「次にひとつの県(都道府)を選び、そこに分布する地形の特色を詳述せよ。」は、兵庫県を取り上げる。
第1章 日本の地形の概観
日本列島は、ユーラシアプレートと北米プレートに乗っていて、これらは太平洋プレートにより東から、フィリピン海プレートにより南から押され、太平洋プレートとフィリピン海プレートは海溝やトラフをつくって潜り込んでいる境界に位置しており、北海道、本州、四国、九州の主要四島と周囲の約8000の小さな島から成り立っている。地形は全体的に山がちな国土であり、小さな平野や盆地が散在しているようすがわかる。急峻な山地から大小の河川が流れ出ており、大きめの河川が流れている地域には比較的大きな平野が存在することが読み取れる
日本列島は太平洋北西端にそびえる一大山脈で、陸上の国土にしめる山地面積は、61%と大きい。丘陵などをふくめた平野面積は残りの39%である。その平野は、日本の場合すべて山地形成の副産物としてできたものといってよい(図1)...