生活習慣病とは、食習慣、運動習慣、休養、喫煙、飲酒などの生活習慣がその発症、進行に関与する疾患群です。疾患群のなかで、1食習慣に関連するものとして、2型糖尿病、肥満、高脂血症、高尿酸血症、循環器病、大腸がん、歯周病、2運動習慣に関連するものとして、2型糖尿病、肥満、高脂血症、高血圧、3喫煙に関連するものとして、肺扁平上皮がん、循環器病、慢性気管支炎、肺気腫、歯周病、4飲酒に関連するものとして、アルコール性肝疾患などが挙げられます。以下代表的な疾病についてまとめてみたいと思います。
1がんについて、がんは細胞の遺伝子DNAが傷つくことによって発生すると考えられています。そして、細胞ががん化するきっかけにはさまざまなものがあります。いわゆる発がん物質がその代表的なものです。これらは食べ物をはじめとして、排ガスや産廃、薬品や食品の添加物など、ありとあらゆるものに含まれています。紫外線もがんを発生させる原因になります。また、ある種のウィルスもがんを引き起こす因子をもっています。肝臓がんを起こすB型やC型肝炎ウィルス、子宮頸がんの原因になるEBウィルスなどがあります。また、胃潰瘍や十二指腸潰...