1.はじめに
先の課題では、「情報化社会、生涯学習時代と言われる現代における、公共図書館の役割・意義について」考え、これからの図書館には、新時代を迎えて新たに生じた「情報リテラシーの育成」や「情報格差の解消」等の問題に積極的に取り組む姿勢が求められており、既に実行に移している図書館もあることを学んだ。では、新時代の図書館に勤める図書館員には現在どのような行動が求められているのだろうか。本課題では、図書館員の果たすべき役割について考えてみたい。
1.はじめに
先の課題では、「情報化社会、生涯学習時代と言われる現代における、公共図書館の役割・意義について」考え、これからの図書館には、新時代を迎えて新たに生じた「情報リテラシーの育成」や「情報格差の解消」等の問題に積極的に取り組む姿勢が求められており、既に実行に移している図書館もあることを学んだ。では、新時代の図書館に勤める図書館員には現在どのような行動が求められているのだろうか。本課題では、図書館員の果たすべき役割について考えてみたい。
2.図書館員とはなにか
「図書館員」とは、図書館においてその業務に携わる人間のことを指す言葉である。しかしながら、一口に図書館員とは言っても図書館内の業務は多岐に渡っており、例えば司書に代表される資格に基づき図書館サービスに従事する専門職員や、図書館施設の管理・運営に従事する庶務職員の他、正規の職員の図書館業務を補助・代替するために置かれる非常勤・嘱託・ボランティア・派遣職員など多くの業態が存在する。多様な図書館業務の従事者たちをどこまで図書館員に含めるのか、最も広範な意味で図書館員を捉えた定義に、1980年に日本図書館協会が全国図書館大会で...