『日野市立図書館の図書館史における意義』

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    資料紹介

    1.日野市立図書館の誕生
     日野市立図書館(以降、文中は日野図とする)の歴史は、1965年(昭和40)9月に車両による移動図書館「ひまわり号」から始まった。その運営は1963年(昭和38)3月公刊の『中小都市における公共図書館の運営』(以下、『中小レポート』とする)に基づいて行なわれ、『中小レポート』の理念の実証のために始められた。結果的に、この移動図書館「ひまわり号」による『中小レポート』の実践は日本図書館史上類を見ない革新的な成果を上げ、1970年(昭和45)5月刊行の『市民の図書館』に運営方法の基礎がまとめられた。『市民の図書館』刊行以前にも分館に当たる図書館は開館していたが、本館に当たる日野市立中央図書館が開館したのは『市民の図書館』刊行から3年経った1973年(昭和48)4月のことであった。

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    1.日野市立図書館の誕生
     日野市立図書館(以降、文中は日野図とする)の歴史は、1965年(昭和40)9月に車両による移動図書館「ひまわり号」から始まった。その運営は1963年(昭和38)3月公刊の『中小都市における公共図書館の運営』(以下、『中小レポート』とする)に基づいて行なわれ、『中小レポート』の理念の実証のために始められた。結果的に、この移動図書館「ひまわり号」による『中小レポート』の実践は日本図書館史上類を見ない革新的な成果を上げ、1970年(昭和45)5月刊行の『市民の図書館』に運営方法の基礎がまとめられた。『市民の図書館』刊行以前にも分館に当たる図書館は開館していたが、本館に当たる日野市立中央図書館が開館したのは『市民の図書館』刊行から3年経った1973年(昭和48)4月のことであった。
    2.日野市立図書館の存在意義
     「1.日野市立図書館の誕生」でも触れたが、日野図初期の運営中心であった移動図書館「ひまわり号」の存在は、『中小レポート』の中に著された中小公共図書館の運営理念の正しさを証明するため以外の何物でもなかった。事実、日野市立図書館初代館長前川恒雄は、『中小レポー...

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