レファレンス質問で回答できない、あるいは慎重にしなければならない場合

閲覧数3,353
ダウンロード数9
履歴確認
更新前ファイル(1件)

    • ページ数 : 2ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    1.はじめに
     公共図書館の行なうレファレンスサービスにおいて、利用者側からは個別的な要求に対して満足の行く回答を用意することが図書館側に求められ、また図書館運営側からも可能な限り利用者の納得が得られる回答を用意することが目標とされている。しかしながら、利用者に対して平等に応接し、どのような質問でも受け付けることがレファレンスサービスの原則にされていてなお、レファレンスサービスの質問と回答には制限が設けられている。本課題では、そのような制限がどのような場合に適用されるのかを考えていきたい。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    1.はじめに
     公共図書館の行なうレファレンスサービスにおいて、利用者側からは個別的な要求に対して満足の行く回答を用意することが図書館側に求められ、また図書館運営側からも可能な限り利用者の納得が得られる回答を用意することが目標とされている。しかしながら、利用者に対して平等に応接し、どのような質問でも受け付けることがレファレンスサービスの原則にされていてなお、レファレンスサービスの質問と回答には制限が設けられている。本課題では、そのような制限がどのような場合に適用されるのかを考えていきたい。
    2.レファレンス質問の範囲
     現実の公共サービスを考慮した場合、個人情報や公序良俗を乱す情報はみだりに提供できないのが当然である。また、疾病に関する情報についての提供には細心の注意が必要になる。つまり、図書館利用者側にレファレンスサービスを困難なものにする要因があるのである。そのため、図書館はレファレンス質問として受け付けることが妥当であると判断するための処理基準を明文化し、規定を設けて応接している。これがレファレンス質問の「回答の制限」と呼ばれるものである。
     もちろん、図書館側にレファレンスサー...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。