国際関係論の変化

閲覧数5,325
ダウンロード数45
履歴確認

    • ページ数 : 4ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    1.はじめに
    近現代の国際関係を説明する理論には、様々なものがある。それらの中でも現在主要なパラダイムとして用いられている(ネオ)リアリズム、(ネオ)リベラリズム、コンストラクティヴィズムの三つの理論・考えに着目し、それぞれの概要と変化の流れ、問題点をまとめた。
    2.リアリズム【現実主義】:概要と背景
     リアリズムとは、「国益を追求する複数の国家が、安全保障のため絶えず権力をめぐって対立するのが国際社会である」という前提の下成り立っている考えである。この前提の根拠は、ツキディデスの歴史的実証、マキャベリやホッブズの理論展開にある。
    リアリズムでは国際関係のアクター(行為者)を、絶対的自立性・同質性を持った「(主権)国家」としている。こうした国家間の国際関係は、諸国家の上位に立ち権力でまとめあげる存在のいない無政府状態、ホッブズの言葉を借りると「万人の万人による闘争」状態である。そこで、各国家は安全保障のため、勢力均衡(Balance of power:国家間の勢力の釣り合った状態)の原理に従って国際関係におけるパワー(軍事力)を調整する。
    リアリズムが主要なパラダイムとして台頭してきた...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。