R0113 日本語学概論2 再提出バージョン

閲覧数2,286
ダウンロード数5
履歴確認

    • ページ数 : 8ページ
    • 会員660円 | 非会員792円

    資料紹介

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    「美しい」と「きれいだ」について、意味の類似点と相違点を述べよ。
    「美しい」は日本に昔からある和語、「きれい」は中国からきた漢語である。また、美しいという言葉はいつくしみからきている。古文はかわいいという意味でうつくしという言葉を使う。『古語大辞典』では「うつく・し【愛し・美し】」の「語誌」として、次のように記される。『「いつく」「いつくし」「いつくしむ」などと同源という説があるが、確かではない。奈良時代には、親子や夫婦・恋人などの間の、長上から目下の者に対する愛情を表す。平安時代には、幼少の者、小さいものなどの愛すべき美(可憐美)に対する愛情、また、その可憐美を表す。平安中期には、美麗の意も表し、大鏡では、木のような自然物に対しても用いている。室町時代はこの意が主であった。現代でもこの意に用いられるが、「きれいだ」に取って代わられつつある。また、室町時代には、余分な物、汚れた物などのない状態をも表すようになったが、これも現代語では「きれいに」を用いるようになった。「美しい」は、本来親しい間柄、特に親子・夫婦などの間のいたわりの愛情を表したが、のちに小さいものへの愛情を主にいうようにな...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。