資料:6件
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ボランティア活動の自発性とボランティア活動を推進するNPOの関係について述べよ。
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「ボランティア活動の自発性とボランティア活動を推進するNPOの関係について述べよ。」
〈ボランティア活動の自発性について〉
ボランティア活動とは、一体何を指しているのだろうか。ボランティア活動に対するイメージと言えば、「無償で活動する」というイメージを抱く人が大半であろう。もちろん無償で行うこともボランティア活動の大きな特徴ではあるが、例え無償で行っていても自主的に行っていない活動であるならば、それは、ボランティア活動とは言い難い。つまり、ボランティア活動とは誰かにやらされてやるものではなく、自分から進んで行うものであり、それは決して、「ある者がない者にしてあげる」とか、「~のために」「上下関係」などという関り方ではなく、相互に対等な「~と共に」「共に育っていく取り組み(共育)」でもある。
ボランティア活動の本質は、個人の自由な意思に基づいていることである。この場合の自由とは、活動の選択が強制や義務によるものではなく、個人の心の内から自然に発する自主的・自発的な活動であるといえる。例えば、ドイツやスペインでみられるような「兵役」の代わりに義務として一定期間課せられて従事する障害者や高齢者の介助・介護の活動は、活動形態と内容は同じでも、これはボランティア活動とはいいがたい。
以上のことから、ボランティアの本質は、個人の「自由意思と自発性」であるといえる。
自発性というのは、その人々の主観的意識に関ることであり、何をもって自発的とするかは、簡単に判断することはできない。時にはその人の所属している団体、組織等の取り決めによって参加する場合もあるだろうし、あるいは同情等から活動に参加したりする場合もある。その点で、この自発性をどのように捉えるかはきわめて困難であるが、通常は権力関係とか利害関係から一定の距離をもって、自主的に活動するというぐらいの意味で捉えられている。
私自身も日本赤十字社の愛知県支部で救護のボランティアをしているが、それは、誰かに強制されて行っているものではなく、自分の意思で行っている。もちろん団体からの支給は何もなく、活動で使うベスト、キャップ、昼食代、交通費など全て実費である。社会人ではない私にとってそれは大きな出費であるが、奉仕団の先輩から色々なことを学ぶことができるし、自分が人に感謝されると自分も人に何かをしてもらったら「ありがとう」と言うようにしようと思ったりする。そういった自分にプラスになるものがあるからこそボランティア活動というものが続けられるのだと私は考える。
〈NPO(民間非営利組織)について〉
NPOとは、non-profit organization(民間非営利組
織)の略で、これに関する法律が1998年3月に成立した「特定非営利活動促進法」(NPO法)である。この法律において「特定非営利活動」とは、次に掲げる活動に該当する活動であって、不特定かつ多数のものの利益の増進に寄与することを目的とするものをいう(同法第2条第1項)。1保健、医療又は福祉の増進を図る活動。2社会教育の推進を図
る活動。3.まちづくりの推進を図る活動。4.学術、文化、芸術又はスポーツの振興を図る活動。5.環境の保全を図る活動。6.災害救援活動。7.地域安全活動。8.人権の擁護又は平和の推進を図る活動。9.国際協力の活動。10.男女共同参画社会の形成の促進を図る活動。11.子どもの健全育成を図る活動。12.情報化社会の発展を図る活動。13.科学技術の振興を図る活動。14.経済活動の活性化を図る活動。15.職業能力の開発又は雇用機会の
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ボランティア
NPO
東京福祉大学
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ボランティア活動の自発性とボランティア活動を推進するNPOの関係について述べよ。
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ボランティア活動の自発性とボランティア活動を推進するNPOの関係について述べよ。
これからの社会福祉の充実を考えた場合、ものやお金などの物質的な援助よりも、むしろ人間らしく生きがいをもって生きるための、教育、文化、体育などの対人的サービスの援助が求められることになるだろう。社会福祉ニーズとして求められるものが、単なる金品の援助ではなく、人間的で心の通ったものであるとすると、国や行政が実施する福祉プログラムだけではそのニーズに十分に応えることはできない。なぜならば、国や行政の福祉への努力は、金品の援助や人材確保といった面では貢献しやすいが、その人材の精神的な部分や、福祉援助に対するやる気への配慮においては限界があるからである。また、行政の取り組みは、制度として長期的に継続できるかが重要であり、さまざまな人たちの意見を聞き、どこからも批判が出ないようにプログラムが組まれる。そのため、サービスの柔軟性や機敏性という面で、問題が生じやすい。そこで、自発性・柔軟性を基本のエネルギーとする、「ボランティア活動」が必要となるのである。
ボランティア活動とは、「個人の自由な意思に基づき、金銭や名誉等の見返りを求めず、何らかの重荷を背負っている他者に対して、その相手の了解のもと、その重荷を取り除くために、理解と支援の手を差し伸べることによって、ともに人間らしく生きようとする連帯の活動である」といえる。それは決して、「ある者がない者にしてあげる」とか「~のために」というような上下関係ではなく、お互いに対等な「~とともに育っていく取り組み」である。つまり、お互いに幸せに暮らしていくため、ともに人間らしく生きていくために、協力しあう活動である。
ボランティア活動は、まず行動を起こす自分自身の心のあり方、つまり自分自身の心に正直に行動することから始まるものである。他人の意見に拘束されるのではなく、あくまで個人の意思により、考え、発想し、行動するという自発的な行為、つまり「自発性」により支えられているものであるといえる。しかし、自発性というのは、個人個人の主観的意識に関わることであり、どこからを自発的とするのかは、簡単に判断することはできない。その人の所属する組織の取り決めなどによって活動に参加する場合や、知人・友人等の影響により活動に参加する場合もあるだろう。その点で、この自発性をどのように捉えるかは困難であるといえるが、通常は、「権力関係や利害関係から一定の距離をもって、自主的に行動する姿勢」というように定義できる。
このボランティア活動は、自発的であるがために、個々の取り組みに違いがあり、そのため多様な活動ができるという大きな特徴を持っている。既成概念に捕らわれずに、個人個人の考えや発想によって、自由で先駆的な取り組みを展開することができるのである。まさにこの「自発性」こそが、ボランティア活動のもっとも大切な要件であるといえるだろう。したがって、国や行政の取り組みが「正しさ」や「公平さ」を求められるのに対し、ボランティア活動とは、「多様性」や「先駆性」が求められる活動であると理解する必要がある。
また、ボランティア活動の二次的な要件として「無償性」「継続性」も挙げられる。個人がボランティア活動を展開する場合、あくまで無償が基本となる。もっとも最近は、活動にかかる交通費の補助や、お弁当程度の食事代を支給するケースもあるが、これはボランティア活動を行う人間自身が求めるものでは決してなく、あくまでも、ボランティアを受ける側や活動を主催する側の「気持ち」のようなもの、と捉え
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ボランティア活動の自発性とボランティア活動を推進するNPOの関係について述べよ
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〈ボランティア活動の自発性について〉
「ボランティア」とは現代社会で起こっているさまざまな問題や課題に対し、個人の自由な意志によって、金銭や名誉の対価を求めず、社会的貢献を行い、連帯を生み出そうとする人々を指す言葉である。定義としては、自発性、主体性、社会性、無償性といった特質をもった人々とされることが多い。ボランティアの語源には、「自由意志」という意味が含まれており、日本の類似語である「奉仕」では表現しきれない部分がある。ボランティアとは、「個の自立と他者との連帯をもとに、新しい社会の創造に、自ら進んで参加する人」であり、その前提には個の自発性がある。ボランティア活動は人間が人間らしく生きようとするときに求める行為の一つであり、結果として自己実現に役立っている。
イギリス革命の混乱状態にあったイギリスで、自分たちの村や町を自分たち自身で守るため、自ら進んで自警団に参加する人たちをボランティアと呼ぶようになった。これが「ボランティア」という言葉の起源であるという。その後、18世紀後半から19世紀にかけて、独立運動に参加する義勇兵がボランティアと呼ばれ、言葉が広がった。
19世紀後半には、貧困問題の解決に自発的かつ組織的に取り組む人々が増えてきた。イギリスで産業革命が発達していた頃、貧困問題が社会問題となっていた。しかし、国家による救貧はなされず、COS運動やセツルメント運動など、民間で自発的に救貧活動に取り組む人々が現れた。これが、現在使われているような意味でのボランティアの発生である。その後は、自由であり自発的な活動としてアメリカやヨーロッパで幅広く行われ、世界中にボランティアの言葉と思想が定着していくこととなる。
ボランティア活動とは、他人から強制されて動くものではなく、自らの信ずる社会正義のもと、自由で自発的な意志に基づいて行動するものである。
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