両側性転移

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    両側性転移
    方法
    実験参加
    4名の大学生および大学院生(男性4名 平均21±2.38歳)
    用具
    竹井機器工業株式会社の鏡映描写装置、ストップウォッチ、星型を印刷した用紙を使用した。
    目的
    鏡の中の像を見ながら鉛筆で像をたどる。いわゆる鏡映描写(mirror drawing)の練習を一方の手Aで行ったのちに、他方の手Bに鉛筆を持ち替えて描写した場合、手Aの練習の効果が手Bによる遂行に影響するかどうか、つまり両側性転移があるかどうかについて、次の3つの仮説が考えられる。
    仮説A 鏡映描写学習では、逆映像の一般原理を学習することで十分なのだから、一方の手から他方の手への転移は完全になるはずである。
    仮説B 鏡映描写学習では、逆映像の一般原理を学習するのみでなく、一方の手の筋肉群に特有の技能をも学習しなければならない。従って、一方の手から他方のへの転移は完全とはならないはずである。
    仮説C 鏡映描写では、いずれか一方の手の筋肉群に特有な技能だけを学習する。従って、左右の手の間には転移はみられないはずである。
    実験手続
    第1~2試行。まず被験者の利き手に鉛筆を持たせ、鏡映像のみが見え直接に星形が...

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