連関資料 :: 教育心理学

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  • 教育心理(設題1)
  • 『子どもの「個人差」について述べよ。』 個人差は、個人の全体性と独自性の違いによるものと、個人の心身の特質の違いによるものがある。この個人差を、知能、性格、遺伝と環境、発達、教育などさまざまな角度から考察し述べることとする。 1 知能 知能についての大きな定義は、ターマンによる抽象的な思考能力、ディアボーンによる学習能力、ウェクスラーによる新しい環境に適応する能力に分けることができる。  知能の構造がどのようなものであるかについて初めて知能検査を作成したビネーは、問題を解決し終えるまで一定の方向に思考を保ち続ける能力(方向)、問題を解決するために物事の本質を理解し洞察する能力(理解)、理解や洞察によって問題に貫いているものを導き出し新しい仕組みを考え出す能力(創考)、問題解決妥当性について自己評価する能力(批判)という、4つの能力からなるものと考えた。そして、その後、因子分析の発達にともない、スピアマンの2因子説、サーストンの多因子説、ギルフォードの知性の立体モデルなどが提唱された。 2 性格  性格に関連する概念として、気質やパーソナリティが用いられる。パーソナリティとは、性格と知能
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  • 教育心理認定試験
  • まず、性格の基礎的理論は類型論と特性論の二つに大きく分けられる。類型論とは典型的な性格の類型をまず設定し、個人の性格をその類型に分類することによってそれを理解しようとするマクロ的な立場であり、ギリシャ時代ガレヌスの体液の偏りによる類型がその起源であるとされる。現代を代表する類型論としては、クレッチマーの体型をもとにした類型論や、ユングのリビドーの向かう方向をもとにした類型論、シュプランガーの個々人が何に最も価値をおくかをもとにした類型論などがある。特にクレッチマーの細身型の体型の人は分裂気質、肥満型は躁うつ気質、闘士型は粘着気質という類型は有名である。類型論には個人の性格の全体像を把握しやすいという長所はあるが、必然的にそれぞれの類型の中間型・移行型の存在を無視しやすく、性格を静的なものと捉え、社会や文化が性格に及ぼす影響を軽視しがちであるという問題点がある。つまり、思考停止したステレオタイプに陥りやすいということである。  一方で特性論とは性格の要素である特性というものを想定し、その組み合わせによって個人の性格を理解しようとするミクロ的な立場である。特性とは因子分析法という統計的手
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