大正期教育改革について論ぜよ。
07823 日本教育史 第2分冊
大正時代に入ると、第一次世界大戦が起こり社会の変化、国民生活に大きな変化がもたらされる。それに対応をするために、「臨時教育会議」が提案されたが、は大正5年に設置され、大正8年5月に廃止された。この会議では、学校体系を根本的から変えるような方策は出されなかったが、中等以上の諸学校の改革などが提案され、これに基づいて、大正末期から昭和初年にかけて、中等学校以上の教育機関が拡充された。
臨時教育会議以後は「文政審議会」が大正13年に設置され、昭和10年の12月に廃止された。その間に、高等小学校の改善、幼稚園伶の制定、市販教育の改善、陸軍現役将校による学校教練の実施、中学校の改善、青年学校の設置などの答申が行われ、改革が実施された。
まずは、臨時教育会議後に行われた小党教育ついて、教育費の国庫負担を増やして財政的基礎を与え、教育内容の充実をすること。これは、尋常小学校の義務教育が6年に延長されており、就学率も99%に達していたことが理由にあった。高等小学校では教科目を実際生活にあったものとする。大正15年には、手工と実...