07804  学校制度と社会第2分冊

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    7804  学校制度と社会 第2分冊

     ①学校の自由化論と反対論を説明し、
    (1)学校の自由化

     近代学校制がスタートした時から、学校教育は重要な社会的行為である認識の基にその制度化が進められ、改革されてきた。現在の学校教育の基本は、学校教育が国の法律の下行われることである。それは、勝手に学校を設置し、自由に学校教育を行うことはできないのである。学校教育を受けることが義務の戦前と権利として保障された戦後にしても、その制度的理念を具体化させるために、国や地方公共団体はさまざまな規制や助成をしている。

     しかし、学校教育が拡大して、その制度が巨大化する一方で学校を大きく取り巻く社会は急激に変化し、多様化、国際化している。その中で社会システムの硬直化が指摘されるようになった。その原因として硬直化が過度の「規制」を引き起こしているとして、規制の緩和の必要が求められるようになった。

     昭和59年3月に「世界を考える京都座会」という政府研究グループが、学校教育活性化のための7つの提言を改革として発表した。①学校の設立を容易にして、多様化すること、②通学区域の制限を大幅緩和すること

     これ...

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