中国の文化Ⅱ レポートテーマ:諸子百家について
まず、諸子百家とは何か。東周の前半にあたる春秋時代から、戦国時代にかけて周王朝が滅び、周辺諸侯が強大化し、覇権争いが激しくなった。春秋時代には200ほどもあった国が次第に併合されて、『戦国の七雄』と呼ばれる、燕斉韓魏趙楚秦の7つの有力国家に統合された。
このような激動の時代の中で、古い秩序が崩壊していき、新たな秩序や思想が求められ、諸侯も有能な人材を求めたために多くの思想家や学者が現れ、多くの書物が書かれることになった。これらを総称して『諸子百家』と呼ぶ。主な学派は儒家、道家、法家、兵家、墨家、縦横家、陰陽家、名家、農家があげられる。儒家は孔子、孟子、荀子。道家は老子と荘子。法家は商鞅、韓非子、李斯。兵家は孫子と呉子。墨家は墨子。
孔子(前551~前479)について。中国、春秋時代の学者・思想家・儒学の祖である。 姓は孔、名は丘、字は仲尼、号は尼父、諡は文宣王。中国古代の理想的帝王の尭・舜・文王・武王・周公の道を広めて、仁・義・礼・智・信の五常を教えた。永く東洋道徳の規範となった『論語』は、孔子の言葉を後から弟子が集めたものであるので孔...