国際関係論 主権国家システム

閲覧数7,998
ダウンロード数11
履歴確認

    • ページ数 : 3ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    近代以降の主権国家システム
    近代以前には、古代の帝国秩序である「ローマ帝国」、中世なりの秩序である「キリスト教共同体」が存在していた。
    1648年のウェストファリア講和会議で主要国がお互いを主権国家であるとみなし、こうして、主権国家から構成される近代以降の国際システムができた。このシステムを「西欧国家体系(多極)」とよぶ。
    17世紀から、WWⅠまでの約270年間、ナポレオン戦争を例外として大きな戦争はなく、5つくらいの主要な大国が勢力を均衡させるような外交政策をとったことから、この国際システムは勢力均衡体系(BOP)とも呼ばれる。
    勢力均衡体系の欠陥は、国家間の相互不信から、軍拡競争に陥る可能性が大きいことである。(=安全保障のジレンマ)
    しかし、この時代になぜ勢力均衡が安定的に維持されたのかという理由は何点かある。
    5つの大国である、イギリス、フランス、ドイツ、オーストリア、ロシアの国力がほぼ等しかったことと。島国イギリスがヨーロッパ大陸に領土的野心をまたず、バランサーとしての役割を担ったこと。
    戦争の被害が限定的であったこと等があげられる。
    主要な行為(ACTOR)は主権国家で、主...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。