目次
1.はじめに
2.スペースデブリとは
3.スペースデブリの現状
4.スペースデブリの生成源
5.スペースデブリの寿命
6.デブリの発生を抑えるためには
7.デブリの除去は可能か
8.私たちのできること
9.おわりに
(抜粋)
2.スペースデブリとは
1957年10月4日のソ連によるスプートニク1号の打ち上げによって、宇宙開発の時代が始まった。それ以来、約4,500回の打ち上げが行われ、現在では850個の衛星が軌道上で稼働して、民生用ならびに軍用の広範囲な用途に使われている。米国はこれらの約半数を所有し使用している。このような宇宙活動の結果として、多くの宇宙ゴミ(デブリ)が軌道上に残されることとなった。
デブリとは、有用な用途に使われなくなった軌道上のすべての人工的物体のことである。
その内容は、耐用年数を過ぎ機能を停止した、または事故・故障により制御不能となった人工衛星、衛星などの打上げに使われたロケット本体や、その一部の部品、多段ロケットの切り離しなどによって生じた破片、デブリ同士の衝突で生まれた微細デブリ、更には宇宙飛行士が落とした「手袋・工具・部品」なども含まれる。
「宇宙のゴミ問題について」
目次
1、はじめに
2、スペースデブリとは
3、スペースデブリの現状
4、スペースデブリの生成源
5、スペースデブリの寿命
6、デブリの発生を抑えるためには
7、デブリの除去は可能か
8、私たちのできること
9、おわりに
【1、はじめに】
宇宙は無限大に広がっている。
地球でさえ私にとってはこんなに広大なのに、宇宙はもっともっと広くて大きい。
人類がその大きさを定義することが不可能なくらいに。
それゆえ宇宙上では、地球で問題となっているような「ゴミ問題」と何の関連もないと考えていた。
宇宙は広大であるが故に、そのような問題は生じないと思っていたのだ。
しかし、どうやらそうではないらしい。
宇宙でも地球と同じ「ゴミ問題」が今、大きな問題になっているのだ。
度重なる打ち上げによって生まれた使用済みの衛星や、軍事目的での実験などで産まれた残骸たち。
このようなゴミは、私たちの地球の周りを数十年もの間漂うという。
私たちが埋立地に埋めたゴミのように、やはり宇宙ゴミもその場にとどまり続けているのだ。
技術が発達し、人類が宇宙へ進出することを止めるものはないように見える...