今日では生活の不規則化が問題になっており、生活習慣病患者が増えてきている。その中で代表的な高血圧について述べていきたい。
高血圧とは血圧が正常より慢性的に高い状態のことである。総患者数は平成14年で698万5000人いる。原因のわからない本態性高血圧と明らかな原因がある二次性高血圧とがあり、ほとんどが本態性である。症状は合併症が見られるまで無症状である。治療方法は理想体重への減量や食塩制限、アルコールの摂取減量、禁煙などがあり、効果が見られない場合は、血圧降下薬の治療が合併症の予防に有効である。しかし、本態性高血圧に治癒はないのである。だが、治療により、虚血性心疾患、心不全、脳卒中、腎不全な...