児童心理入門「乳幼児における認知機能の発達についてのべよ。」

閲覧数3,851
ダウンロード数12
履歴確認

    • ページ数 : 8ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

       「乳幼児における認知機能の発達についてのべよ。」
     認知機能とは、対象に気づいてそのものの意味を知ることとされている。また、その過程の総体のことを示し、認知機能は段階をおって発達するとされている。具体的には、知覚・注意・記憶・言語・概念の発達・思考などがあげられる。それでは、幼児期の認知の発達の特徴を段階ごとにとらえていきたい。
     まずは、知覚について述べていきたい。幼児期の知覚には、主客の身分化に起因する幾つかの特徴がある。幼児期には、その心理的発達の制約から子どもらしい特徴が見られる。直接経験による知覚、相貌的知覚、アニミズムがあり、これらの特徴は、幼児期を過ぎる頃には消失していくということである。直接経験による知覚とは、3歳くらいの幼児に「りんごってどんなもの?」と質問すると幼児は、りんごが赤い果物であることを知らないわけではないが、彼らにはおいしかったなどの経験こそがりんごを特徴付ける属性なのである。このような幼児の特徴は、未分化な知覚が直接経験の蓄積に補われていることを示唆している。次に相貌的知覚とは、幼児が知覚対象に、感情をたとえた表情を知覚する傾向があるということで...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。