資料:6件
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演算増幅器
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1.目 的
電子回路の設計には必ずといっていいほど使われるOPアンプ(演算増幅器:Operational Amplifier)の周波数特性を測定し、OPアンプについて理解を深める。
2.原 理
OPアンプは電圧を増幅する増幅器の一種で、アナログ計算機用の高利得増幅器としてトランジスタなどの個別部品を使用して組み立てられており、非常に高価でとても一般の増幅器には使用できなかった。しかし集積化がおこなわれるにしたがって安価になり、一般に使用されるようになってきた。
OPアンプは集積回路(IC:Integrated Circuit)によって作られ、その内部には数多くのトランジスタや抵抗が組み込まれている。OPアンプは図1に示すように、一般には電源端子やその他の端子を省略して、V+(非反転入力)とV−(反転入力)の二つの入力端子と一つの出力端子VOとを持った形で表される。図1は二つの入力端子に加えられた入力電圧の差をAV倍に増幅する増幅器である。したがって電圧利得AVはAV=VO/(V+−V−)である。
理想的には、+端子と−端子間の入力インピーダンスZinは無限大、出力インピーダンスZoutが零で、増幅率(電圧利得)は無限大として考えられる。
実際に使用するときは負帰還(negative feedback)により、回路全体での増幅率を1000倍以下にして設計するのが通常である。
図2−2は、最も基本的な反転増幅器である。
図2−2において、動作時にはフィードバックが働くのでV−≒V+となり、V+=0よりV−≒0となる。ところでRiとCiの合成インピーダンスをZi、ROとCOの合成インピーダンスをZOとすると
3.実験方法
3−1 演算増幅器の周波数特性(条件1)
?条件1により、配線箱を用いて図3−1の配線図に従って配線し、図2−2の反転増幅器を作成した。
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IC演算増幅器
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・概要
今回はIC演算増幅器の特性を測定し、使用法を学ぶ実験を行った。実験では演算増幅回路を組み立てて、20Hzから2MHzまで対数での周波数ごとの入出力での電圧利得、波形を測定した。
まずオープンループ増幅回路の周波数特性を測定し、利得を算出した。この際、初期値e1を測定する時に出力波形が歪まないよう注意した。
次にクローズドループ増幅回路の反転増幅回路、非反転増幅回路の周波数特性の測定を行った。この回路は出力の一部を入力に戻す負帰還動作をしていて、このため出力は安定した利得を得ることが出来る。
今回の実験で基本的な特性を測定し、その使用法を学ぶことができた。
・実験目的
リニアー集積回路(演算増幅器)についてその基本的な特性を測定し、その使用法を学ぶ。
・解説
リニアーIC(Linear IC)では基本回路として差動増幅回路が非常に多く用いられている。差動増幅回路は電源電圧および温度ドリフトに対して安定な回路だが、全く同じ特性のトランジスタを選ぶ必要があり、利得の割には回路が複雑で、トランジスタや抵抗器の数が多くなるなどの理由であまり使用されていなかった。しかし、モノリシックIC(Monolithic IC)が出現してからは特性の揃ったトランジスタが得られるようになったため直流から超高周波までの広い範囲にわたって差動増幅回路が各種リニアー回路の基本として広く用いられるようになっている。
・回路構成
回路構成は個別部品のものとそれほど大差はないが、ICの制作上の問題で次の点に注意すべきである。
(1)IC内部ではインダクタンスや大きなキャパシタは実用化できない。
(2)抵抗は制度と抵抗値の範囲が制限される。
(3)良質なPNP型トランジスタは得がたい。
・実験方法
(A)オープンループ周波数特性の測定
(1)図1のように回路を接続し、発振器の波形を正弦波で周波数を20Hzとする。
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