連関資料 :: 現代の貧困の特徴

資料:2件

  • 現代貧困特徴
  • 1.はじめに  現代、国民生活の中にある貧困とは、所得や生活水準だけではなく、きわめて社会的な性格を持っている。それは低所得という理由から社会から見放されたり、社会制度から排除されたりという、「社会的排除」されていく人々がいるということだ。これにより、生活の中の深くにある「見えない貧困」が「見える貧困」へと変化してきている。したがって、現代の貧困の特徴は、この「見える貧困」であるといえる。では、「見える貧困」に代表されるように、現代の貧困にはどのような特徴があるのか。 2.戦後の生活様式の変化と生活構造への影響 (1)戦後の生活様式の変化  住宅、医療、教育、光熱、水道、交通、通信などの施設・サービス、その他の図書館やスポーツ施設、公園などの文化施設、これらの低所得者であっても所得に関係なく、誰にでも必要な、生活を成り立たせるためものを生活雑貨・サービスという。この生活雑貨・サービスの確保の仕方を「生活様式」という。この生活様式は、時代、社会とともに変化するものである。 生活様式は、戦後大きく変化した。この変化は大きく分けると1955年から73年までの高度経済成長期の第1期と73年から現代までの低成長期の第2期に分けられる。  第1期の大きな変化は生活の「社会化」である。まず、生活基盤の供給が社会制度を通し、国や地方公共団体の供給により行なわれるようになった。また、地域での相互扶助が弱まった中であっても生活を維持できるよう、税金や社会保険料を財源として、社会保障や社会福祉諸制度が形成された。そして、家族形態の変化、共働きの増加などにより、家庭内労働の軽減による、家事や被服、飲食物などの外部化・商品化が進み、耐久消費財を中心に家庭内の隅々まで、消費財貨・サービスの多くが提供されるようになった。
  • レポート 福祉学 公的扶助 貧困 現代の貧困 見える貧困
  • 550 販売中 2005/11/10
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