広告の機能には経済的・社会的があり、議論は盛んである。積極的に関心を示す人々は2つのグループがあり、一つは広告を嫌う人々で、他方は広告に商売上の利害関係を持っている人々であるとタップリンはいう。
広告の経済的機能として需要の刺激があり、広告された商品やサービスを見て、それを使ってみたくなることである。現代のように日常生活上必要なものが殆ど揃っている状況の下では消費者は積極的な購買意欲を持たないので広告で注意を喚起し、商品の特徴を伝達し、消費者ニーズを呼び起こすことが重要な機能となる。次に、流通費を削減する効果を広告が備えている。メーカーが新製品を販売しようとしても、もし広告がなければ自社商品を販売してくれるように卸商や小売商に直接働きかけなければならず、リベートなどを余計に使ったプロモーションを必要とする。広告で事前に情報が与えられていれば、流通業者も販売に要する手間が省け、メーカーにとってはプロモーション費用の削減になり、ひいては流通費の節約をもたらす。
広告の社会的機能として商品やサービスについての情報が提供され、他の銘柄との比較が可能になる。更に、説得が行われ、商品の名前や特徴を...