(設題)
中高年齢層の雇用問題について論述しなさい
(解答)
戦後の日本社会は寿命の延長が進んでいる。以前、人の寿命は大体50 歳であったが、戦後になると、段々60 歳代、70 歳代になっていった。そして、日本では急激な少子高齢化が起き、今の日本社会はもう高齢化社会に入っている。
こういった状況であるにも関わらず、わが国では、中高労働者の雇い入れを敬遠している。理由は、第1に「人件費が高い」ことをあげ、他に「過去の経験にこだわる」「肉体的、知的に能力が低い」などをあげている。だが、「仕事に関して技術・知識が豊富である」「忠誠心がある」など、中高年齢層を評価する意見も多い。
そこで、この高齢化社会に対処するために、日本では政府と企業がどのような対策をとったかについて述べる。
日本政府の高齢者の就業対策というと、第一に、シルバー人材センターが一番重要な対策である。シルバー人材センターは、定年退職後等において雇用関係でない何らかの就業を通じて労働能力を活用し、それによって追加的な収入を得るとともに、自らの生きがいの充実や社会参加を希望する高年齢者に対して、地域社会の日常生活に密着した臨時的...