課題2
はじめに
教師は学習効果をあげるために指導内容や指導方法を十分に研修しなければならない。また、教師の仕事をよく理解しておかなければならない。児童・生徒が学習効果を上げるに備えておかなければならない教師の資質能力はどんなことがあるか、教科書に沿って考えてみたい。
Ⅰ.教師の資質・能力
教師の資質と能力において、様々な観点から定義することができるが、教育研究者のみた教師像のなかで佐藤学(1951年~、東京大学教授)の専門家となるための教師像を例と上げることができる。佐藤は「学び」を対象世界(モノ)との出会いと対話であり、他者との出会いと対話であり、自分自身の出会いと対話を遂行する営みである。学びとは、対象世界の意味とかかわりの編み直し(認知的・文化的実践)、他者とのかかわりの編み直し(社会的・政治的実践)、自己の内的世界の編み直し(倫理的・実存的実践)を遂行する活動なのであると示している。「学び」が成立するためには、学者がモノや他者や自己と「出会」、「対話」しなくてはならないというのである。そして、それぞれとの関係を「行きつ、戻りつ」しながら、「世界づくり」・「自分探し」・「仲間づ...