はじめに
時代の変化につれて児童・生徒たちの生活も大きく変わっているのが現状である。その中で教師が学校で生徒と接するときは多様な接近能力が要求される。教師の役割はもはや学習指導だけのものに限らず生徒の生活や性格をよく把握し、ひとりひとりに適切な接近方法を取る必要ではないかと思う。そのなかで児童・生徒の気持ちを促えるために教師は日ごろからどんな努力をすればよいかを二つに分けて考え、また学校で教師が生徒に果たすべき役割を1つあげそれについて考えてみたい。
Ⅰ.児童・生徒の気持ちを促えるために教師は日ごろからどんな努力をすればよいか
自己管理(self Control)
私はどれよりまず、教師自身の自己管理が第一番であると考える。その理由は教師の行動、言語、思考などは授業を通して生徒が敏感に受け取りまた影響を与えるようになるからである。日本の教育基本法第一章一条に “教育は人格の完成を目指し、平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない” これが教育の目的であると示されている。教師は子供たちの人格形成にかかわるもの...