幼児の生き生きとした造形活動を促す、導入時の「言葉かけ」「環境設定」のあり方について述べよ。実際に制作し、させた経験、身の回りで見聞きした子どもの事例をあげながら述べること。
幼稚園教育要領や保育所保育指針では、幼児の学力として従来の知識や技術よりも、意欲や関心、主体的に取り組む力、創造的な力、判断力、思考力といった内発的な力をあげている。造形表現では、主体性とか創造性、自分で発想でき個性的な表現を展開する力といったものが具体的なものとしてあげられている。保育者も幼児と同様に主体的で、個性的、創造的な取り組みが必要である。
そのためには、何よりも好奇心、造形表現、ものの世界に興味と関心を持つことである。「すきこそ物の上手なれ」という古い言葉があるように、興味を持って取り組むことで楽しい活動が展開される。楽しい展開の中では、自然に新しい発展が生まれ、活動が持続していくことにつながる。
最近では、幼児の表現の世界でも、結果より過程ということで、取り組みでの集中性を評価している。それは結果としての作品を意識する、上手、下手といった作品からの評価をさけて、その活動こそ楽しく自由な気持ちで...