94回薬剤師国家試験問126

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    94回問126
      抗うつ薬及び抗そう薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
    クロミプラミンは、抗コリン作用の弱い抗うつ薬である。
    ミアンセリンは、シナプス前アドレナリンα2受容体遮断により、ノルアドレナリン遊離を増加させる。
    パロキセチンは、セロトニン再取り込みを阻害し、神経終末のセロトニン自己受容体のダウンレギュレーションを引き起こす。
    炭酸リチウムは、イノシトール-1-リン酸分解酵素を阻害し、ホスファチジルイノシトール代謝回転を亢進させる。
    ミルナシプランは、ドパミントランスポーターに選択的に作用してドパミン再取り込みを阻害する。
      1(a,b) 2(a,e) 3(b,c) 4(c,d) 5(d,e)
    解答 3
    × クロミプラミンは、抗コリン作用の強い三環系抗うつ薬である。
    ○ ミアンセリンは、四環系抗うつ薬であり、シナプス前アドレナリンα2受容体遮断により、ノルアドレナリン遊離を増加させ、うつ症状を改善する。
    ○ パロキセチンは、選択的セロトニン再取り込みを阻害し、神経間隙内のセロトニンを上昇させ、神経終末のセロトニン自己受容体のダウンレギュレーションを引き起こす。この作用によって、抗うつ作用及び抗不安作用を示すと考えられている。
    × 炭酸リチウムは、イノシトール-1-リン酸分解酵素を阻害し、ホスファチジルイノシトール代謝回転を抑制する。
    × ミルナシプランは、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)であり、セロトニントランスポーター及びノルアドレナリントランスポーターに選択的に作用し、5–HTとノルアドレナリンの再取り込みを阻害する。

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