85回問36
糖に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
D-グルクロン酸は、D-グルコースのヒドロキシメチル基をカルボキシル基へ酸化することにより生成する。
α-D-グルコース及びメチルα-D-グルコシドは、いずれも変旋光を示す。
D-グルコースは、還元によりD-マンニトールとなる。
D-グルコースがα-1,4-グリコシド結合した多糖がアミロースであり、 β-1,4-グリコシド結合した多糖がセルロースである。
1(a,b) 2(a,c) 3(a,d)
4(b,c) 5(b,d) 6(c,d)
解答 3
○ D-グルクロン酸は、D-グルコースのヒドロキシメチル基(第一アルコール基)をカルボキシル基へ酸化することにより生成する。
× 立体異性体(アノマー)であるα体又はβ体のいずれか一方を水に溶かし水溶液にすると、α体又はβ体は平衡状態となり、旋光度が変化する。このことを変旋光という。一方、メチルα-D-グルコシドは、α-D-グルコースのアノマー性水酸基がメチル化されているため、β体に異性化できず、変旋光を示さない。
× D-グルコースは、1位のアルデヒドが還元されて、D-ソルビトールとなる。また、D-マンノースは、1位のアルデヒドが還元されてD-マンニトールとなる。
○