93回薬剤師国家試験問225

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    93回問225
    抗がん剤調製時の暴露防止と暴露時の対処に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
    混合調製をクラスⅡ規格の安全キャビネットで行った。
    薬液を吸引する時に、注射針の脱落防止のためロック式のシリンジを用いた。
    誤って薬液を皮膚に付着させたので、作業を中断し、ただちに流水で洗い流し、さらに石けんで洗った。
    誤って自分の手に針を刺した医療者への薬物投与の相談を受けたので、オンダンセトロン塩酸塩を推奨した。
    バイアルを床に落として破損したので、こぼれた薬液を布で拭き取り、一般物として廃棄した。
     
      1(a,b,c) 2(a,b,e) 3(a,c,d)
      4(b,d,e) 5(c,d,e)
    解答 1
    ○ 多くの抗がん剤は細胞毒性を有するため、抗がん剤調整時、薬剤の接触、吸入を避ける必要がある。薬剤の接触、吸入を避けるため、抗がん剤の混合調製は、作業空間が陰圧となっており、薬剤が飛散しないクラスⅡ規格の安全キャビネットで行うことが望ましい。
    ○ ロック式のシリンジ(注射筒)とは、シリンジに注射針をねじ込む形となっており、注射針の脱落防止に用いられる。
    ○ 多くの抗がん剤は細胞毒性を有するため、誤って薬液を皮膚に付着させた場合、ただちに十分な流水及び石けんで洗い流す。また、誤って針を刺してしまった場合、副腎皮質ステロイド性薬を傷口の周囲に少量ずつ皮下、または皮内注射する。
    × 解説c参照
    × 床に落として破損したバイアルは医療廃棄物(産業廃棄物)として廃棄する。また、薬液などを拭き取った布などは、医療廃棄物(一般廃棄物)として処理する。

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