『テキスト事例7「高齢者夫婦世帯の介護に対する地域支援活動」(pp.287~293)の展開を読んで、演習課題のポイント2について検討しなさい。』
この事例の脚注にそって、Aさんへの支援のあり方を検討してみる。
まず市社会福祉協議会と地域のボランティアによる配食サービスの利用対象者にAさんは該当しないが、今回はニーズを優先させ利用することになっている。
これについては、臨機応変な対応で適切であったと思うが、現行制度を見直し、例外要件を追加する必要があると思う。原則からはずれて何かのサービスを利用することは、介護保険制度でもよく見られることであるが、必ず後で報告や検討していかなければサービスの不均衡が生じるので注意すべき点である。
そして配食サービスの試行期間を設けることも適切であり、この専門員の予測通り、サービスを使ってみて初めて肯定的になる利用者は多い。ただし、Aさんの状態を見ながら、将来的には自炊にむけての援助が必要である。今までしていなかったことを高齢になってから新たに行なうことは大変困難なことであり、サービスを使ってしまった後では特に面倒になりやすいので、安易にサ
ービスを...