※課題 1自発・打消・完了・推量の助動詞について述べなさい。
まず最初に、ここでは、日本語の口語における自発・打消・完了・推量の助動詞について説明していく。
まずは自発の助動詞について説明していきたい。自発の助動詞としてあげられるのは、「れる」「られる」である。これらは、何らかの行為や動作を誰かしらの意志や目的によって行う様を表すのではなく、自然に行われる様子や作用などを意味する。「れる・られる」は動詞の未然形に接続し、活用としては「れる・られる/れ・られ/れ・られ/れる・られる/れれ・られる/れれ・られれ/れろ、れよ・られろ、られよ」の下一段活用をとる。
具体的に例文を取り上げて考えてみたい。「あの人には気品が感じられる」「あの時のおこないが悔やまれる」この二つの文における「れる・られる」はともに自然に行われた様子や作用をあらわしており、自発の「れる・られる」であるといえる。特徴としては、動作の主が省略されることが多く、対象物を「が」で表している点である。したがって、自発の助動詞を使わずに表現する場合には、「私はあの人に気品を感じる」「私はあの時のおこないを悔やんでいる...