21世紀をむかえ自律、自発的な行動のできる人間を育てていくこと、すなわち「生き
る力」の育成に教育の重点が置かれている。そして、この「生きる力」を獲得する土台
として道徳教育の果たす役割は少なくない。
ここでは始めに「道徳の時間」の目標、内容について述べ、その後指導方法について
そのねらいとともに記述していく。
始めに「道徳の時間」の目標について述べていく。ここではまず第1に計画的、発展
的に指導することが挙げられる。ここで重要なのは生徒個々の発達の段階を見極め、そ
れに即して道徳の価値内容について指導していくことである。また、他の教育活動との
関連を明確にし、計画的に指導することが求められる。第2に全体で行う道徳教育を補
充、深化、統合することである。生徒は道徳の時間中だけに道徳を学んでいるのではな
い。日々の生活、各教科での活動においても道徳教育は行われている。道徳の時間はそ
れらの体験、指導をより深化し、理解を助ける働きを持つ。また、生徒が道徳の持つ意
味を内在化し、実践できるように指導していくことも目標である。第3に人間としての
生き方についての自覚を深めることが挙げられ
21世紀をむかえ自律、自発的な行動のできる人間を育てていくこと、すなわち「生き
る力」の育成に教育の重点が置かれている。そして、この「生きる力」を獲得する土台
として道徳教育の果たす役割は少なくない。
ここでは始めに「道徳の時間」の目標、内容について述べ、その後指導方法について
そのねらいとともに記述していく。
始めに「道徳の時間」の目標について述べていく。ここではまず第1に計画的、発展
的に指導することが挙げられる。ここで重要なのは生徒個々の発達の段階を見極め、そ
れに即して道徳の価値内容について指導していくことである。また、他の教育活動との
関連を明確にし、計画的に指導することが求められる。第2に全体で行う道徳教育を補
充、深化、統合することである。生徒は道徳の時間中だけに道徳を学んでいるのではな
い。日々の生活、各教科での活動においても道徳教育は行われている。道徳の時間はそ
れらの体験、指導をより深化し、理解を助ける働きを持つ。また、生徒が道徳の持つ意
味を内在化し、実践できるように指導していくことも目標である。第3に人間としての
生き方についての自覚を深めることが挙げられ...