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第二レポート―児童養護施設のおける「自立」及び「自立支援の基本概念」と「自立支援計画」策定の留意点について述べなさい。
1、はじめに
子どもは、生まれてから様々な環境の中で、人と関わりながら発達していく。そして、成長をし、自分のことが自分でできるようになり、最終的には、一人の社会人として暮らしていける力や社会の一員としての能力を身につける。広い意味での自立である。
1998年4月施行の児童福祉法改正では、児童福祉施設などに「自立支援」の概念が追加された。厚生労働省の「自立支援」の定義は、「児童が社会人として生活していくための総合的な生活力を育てること」としている。また、厚生省児童家庭局家庭福祉課長通知(1998年)のなかで、自立支援計画について、「児童が入所している施設が、児童相談所の処遇指針をうけ、児童及び保護者の意向と関係機関の意見を踏まえて作成する、児童及びその家族の援助の計画である」としている。
2、児童養護施設における自立及び自立支援について
(1)児童養護施設における自立とは
児童養護施設の子どもたちは、中学校・高等学校を卒業すると施設を出て自立しなくては...